令和7年度東京すくわくプログラム活動報告
- Ⅰテーマ
- キュウリ・トマトを育てて食べる
- テーマ設定の理由
- 昨年度年長組が、キュウリ・トマトを育てていたのを見ていた今年の年長児が「自分達も育てて食べたい」と希望したため、ミニトマトとキュウリの苗を用意した。
活動ながれ
- ①野菜の育ち方を図鑑などで確認
- ②トマト 5月苗床作り、プランターに土と肥料を入れる。
水やり当番を決め、毎日交代で世話をしながら成長を観察。担任に報告。 日あたりが足りないときは、管理の先生にプランターの移動をお願いする。 - ③キュウリ 地植えにするため、腐葉土と肥料をまぜこみ、つるが伸びる為の添え木を設置。
5月23日 苗床を作る
キュウリを植える
トマトを植える
活動報告
- 苗の購入後、 トマトはコンテナ(プランター)に底石を入れて植え、キュウリは地植えにした。
- 経過 : 7/1 キュウリを初収穫。子ども達は大喜びで、 薄く切って塩もみをし、全園児・職員で少しずつ大切に味わった。
- 7/14 お泊り行事にて年長全員で収穫。トマトもキュウリともに実はできたが、皮が固くなるなどの課題もあった。 それでも子ども達は「おいしい」と話し、自分たちの努力 を「実感」していた。
- 8/6 夏休み中で水やり不足や酷暑により葉に虫がつき枯れて始めた。
- 8/8 実が黄色なり大きく育たずに枯れてしまった。
- ・今年は猛暑の影響もあり、全体的に収穫は少なめでした。
- ・・強い日差しや重いバケツで大変な日もあったが、自分達で育てて食べられる経験には満足していました。
- Ⅱテーマ
- 園庭の葉の形と葉脈
- テーマ設定の理由
- キュウリ・トマトの観察を通して、子ども達が園庭にはえている他の植物にも関心を広げるようになった。
特に「植物の名前」や「葉の形」に興味を持ち始めたため、年長児を対象に園庭にある葉を集め、観察する活動を計画した。
活動のながれ
- ①子ども達が園庭で思い思いに葉を集める。
- ②大きさ・形・色の違いに自然と気づく。
- ③押し葉づくり (集めた葉を紙や新聞紙にはさみ重しをして押し葉にする)。
- ④葉をあつめる
- ⑤観察
- ⑥図鑑などで植物の名前を調べる。
- ⑦白い画用紙・黒い画用紙に葉をのせて形や脈など見やすくする。
すいか
(キュウリ)
- ⑧押し葉づくり
- ⑨新聞紙で葉をはさんで水分を吸収
- ⑩平らに押すため、厚い雑誌などを重石として使用。
(ぶどう 朝顔 トマト キュウリ)
- ・身近な園庭の植物に関心を持ち、葉の形や色、葉脈などに気づいていた。
「ギザギザだ」「まるい」「この線なあに?」「この葉っぱ毛がある」などの発見があった。 - ・自分で葉を集めたり比べたりすることで探求する楽しさを味わっていた。
- ・観察したことを、友だちや先生と共有し、表情豊かに伝え合っていた。
- ・自然の多様性に触れ、豊かな感性を育む機会となった。
- Ⅲテーマ
- ゴーヤと柵と棚作り
- テーマ設定の理由
- 園にいただいたゴーヤの種を観察する中で、子どもたちは「ゴーヤで日陰が作れる」ことを知りました。
「育ててみたい」「みんなで遊べる日陰がほしい」という思いが自然に生まれました。 その気持ちを大切に受け止め、「年長だから種まきはできない」と伝えるのではなく、どうすれば願いを形にできるかを子どもたちと一緒に考えました。 そして、ゴーヤを育てるための柵や棚づくりへと活動が広がっていきました。
活動のながれ
- ① ゴーヤの種を観察し、図鑑や絵本を使って育ち方を調べる。
- ② 「どのように育つのか」「どんな環境が必要か」などを子どもたちと話し合う。
- ③ ゴーヤでできる「緑のカーテン」について思い描いたイメージを言葉にし、園長先生へ伝える。
柵や棚づくりそのものに直接関わるだけでなく、周辺の装飾づくりやゴーヤのネームプレートづくりなど、それぞれが役割をもって活動に参加する。 - ④ 完成した柵や棚を見ながら、「次の年長さんに育ててほしい」「大切に使ってほしい」という思いを言葉にし、次年度へ引き継ぐ気持ちを共有する。
ゴーヤの種を観察
ゴーヤの種をみんなで触って観察 「かたいね!」「どんなにおいがする?」
棚と柵のイメージを職人さんに伝える
年長児一人ひとりが役割を持ちながら参加、作成したネームプレート
「はやく大きくなってほしいな」そんな声があふれる中、柵と棚が完成しました。
今度の夏、今の年中さんたちが いっぱい遊べるように、みんなで 苗を植える支度をしたんだ。
- 子どもたちは、完成した棚を見つめながら、「次の年長さんに育ててほしい」「大切に使ってほしい」と、自分たちの思いを言葉にしました。
- この活動は、ゴーヤを育てる準備であると同時に、思いをつなぐ経験でもありました。
- ゴーヤの蔓が伸びていくように、子どもたちの願いも、次の世代へとやさしく受け継がれていきます。
保護者の皆さまへ
本園では、結果だけではなく「過程」を大切にしています。
土に触れ、水をあげ、芽が出るのを待つ。
思うように育たない経験も含めて、子どもたちは多くのことを学びました。
◉命を育てることの大変さ
◉続けることの大切さ
◉友だちと力を合わせる喜び
◉そして「自分たちでできた」という自信
日々の生活の中では見えにくい小さな積み重ねが、将来の学びの土台となる非認知能力(やり抜く力・協働性・自己肯定感など)を育てます。
自然との関わりは、子どもたちの心を大きく成長させてくれます。
ぜひご家庭でも、お子さまの「できた」「気づいた」という言葉に耳を傾けていただければ幸いです。
園とご家庭とで、子どもたちの育ちを支えていければと思います。